研究成果

伊藤翼助教・日比正彦教授らの研究成果がDevelopment誌に掲載されました

伊藤 翼 助教、清水 貴史 准教授、日比 正彦 教授らの研究グループは、モデル動物であるゼブラフィッシュを用いて、小脳神経細胞が産生されるしくみを解明しました。本研究では、小脳の神経前駆細胞からプルキンエ細胞が選択的に分化する過程で、Foxpファミリー転写制御因子であるFoxp1bとFoxp4、Skorファミリー転写共抑制因子Skor1bとSkor2が重要な役割を果たしていることを明らかにしました。今回の成果は、神経前駆細胞の時点でその運命が決まっているのではなく、分化の過程で発現する因子の作用を受け、多種多様な神経細胞が産生される、というメカニズムを示しています。小脳の異常を示すヒト遺伝性疾患の理解や、試験管内での小脳神経細胞産生への応用が期待されます。本研究成果は、2024年4月1日付で英国科学誌Developmentに掲載されました。