研究成果

博士課程学生の西山尚来さん・岩見真吾教授らの研究成果がPNAS誌に掲載されました

博士課程学生の西山 尚来さん、パク ヒョンギ 特任助教、中村 直俊 特任准教授、岩見 真吾 教授らの研究グループは、国立感染症研究所感染病理部の鈴木 忠樹 部長らとの共同研究でオミクロン感染者の臨床検体を数理科学的に分析することで、粘膜表面における分泌型Ig-A(S-IgA)抗体の誘導が早い症例ほど感染性ウイルス排出期間が短くなる傾向を明らかにしました本研究は、呼吸器ウイルス感染症において分泌型粘膜抗体が感染性ウイルス排出を抑制する可能性をヒトで示した世界で初めての報告となります本研究成果により、粘膜免疫を標的とした次世代のワクチン開発が加速され、将来、呼吸器系ウイルスによるヒト間伝播を予防し、パンデミックを制御するための新たな戦略を与えることが期待されます。本研究成果は、2023年12月19日にPNAS誌に掲載されました。