研究成果
修士課程学生の三宅陽穂さん・小田祥久教授らの研究成果がCurrent Biology誌に掲載されました
修士課程学生の三宅 陽穂さん、杉山 友希 YLC特任助教、佐々木 武馬 助教、小田 祥久 教授らの研究グループは、植物が道管の形を精密に制御する新たなメカニズムを明らかにしました。植物の道管は、細胞壁を一定の間隔をあけて形成することで、水を安定して輸送する機能的な構造になります。研究グループは、シロイヌナズナの免疫応答タンパク質ACIP1が細胞壁形成の足場としてはたらく微小管を安定化することにより、道管の細胞壁が形成される間隔を調節していることを見出しました。このACIP1の作用は、微小管を分解するタンパク質MIDD1と拮抗するようにはたらいており、ACIP1とMIDD1が微小管の分解と安定化のバランスをとることで道管の構造を精密に調節していることが明らかになりました。本研究は植物の細胞壁形成の制御機構の理解を深めるとともに、道管の構造制御と免疫応答との潜在的な連関を見出しました。この知見を応用することで、植物の通水性や免疫応答性といった環境適応能力を向上させる技術につながる可能性があります。本研究成果は2026年1月31日付の米国科学誌 Current Biology で公開されました。
