研究成果
上田奈津実特任准教授・木下専教授らの研究成果がCell Reports誌に掲載されました
記憶は過去を振り返り、現在の行動を決定し、未来を計画するための土台であり、私たちの生活を形作る上で欠かすことのできない要素です。さらに、記憶があるからこそ、人は学習を重ね、経験を積むことで成長できます。しかし、記憶の維持に関わる細胞のメカニズムについては、まだ解明されていない部分が多く残されています。上田(石原) 奈津実 特任准教授(現・東邦大学理学部准教授)と 木下 専 教授らの研究グループは、長年の神経科学の謎であった記憶が長期化するメカニズムについて、細胞骨格セプチン3を介した長期記憶のしくみを解明することに成功しました。今後、高齢者の認知機能低下の予防や治療戦略の糸口になることが期待できます。本研究成果は、2025年2月28日付の米国学術誌Cell Reportsに掲載されました。