研究成果

G30博士修了生のBinta Aleoghoさん・野間健太郎准教授らの研究成果がPNAS誌に掲載されました

G30博士修了生のBinta Aleoghoさんと野間 健太郎 准教授らの研究グループは、線虫を用いた研究から、脳機能の老化がニューロンの過剰な活性化により引き起こされることを発見しました。脳は多数のニューロンが活性化することによってその機能を発揮します。そのため脳機能の老化は、個々のニューロンの機能低下により起こると考えるのが自然かもしれません。しかしながら本研究では、加齢に伴ってニューロンが過剰に活性化することによって、線虫の連合学習行動が阻害されることを見出しました。つまり、老化した脳ではニューロンの活性化と抑制のバランスが崩れているようです。加齢によるニューロンの過剰な活性化は我々ヒトでも報告されています。本研究のように線虫を使った老化や学習の研究から、我々の脳機能がどのように老化するのかに関する新たな知見が得られるかもしれません。本研究成果は、2025年1月7日付の米国学術誌PNASに掲載されました。