論文紹介

研究代表者

田坂 昌生

 所　属

奈良先端科学技術大学院大学
著　者

Furutani M.,Sakamoto N.,oshida S., Robert H.S.,Friml J.,& Tasaka M
論文題目

Polar-localized NPH3-like proteins regulate polarity and endocytosis of PIN-FORMED auxin efflux carriers
発表誌

Development 138, 2069-2078 (2011)
要　旨 　PIN-FORMED (PIN)タンパク質依存のオーキシンの極性を持った移動は植物の発生や環境応答機構で重要な働きをする。 NON-PHOTOTROPIC HYPOCOTYL 3 (NPH3)-類似のタンパク質であるMACCHI-BOU ４（MAB4）は器官形成過程でPIN1 の細胞内局在を制御する因子の一つであることがすでに我々によって示されていたが、その働きは部分的であった。今回シロイヌナズナのゲノム中でMAB4と相同性の高い遺伝子群MAB4/ ENP/NPY1-LIKE1 (MEL1), MEL2, MEL3 MEL4に着目し、遺伝学的解析を行う事でこれらが冗長的にPINタンパク質群の細胞内局在を制御することで器官形成や環境応答に関与することを明らかにした。また、MAB4 サブファミリータンパク質がPINタンパク質と細胞内の同じ場所に極性を持って局在しする事も示し、薬理学的解析によりPINタンパク質が細胞膜からエンドサイトシスする過程をMABタンパク質群が制御することを示唆した。
研究室HP http://bsw3.aist-nara.ac.jp/keihatsu/dynamics/index.html

　

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