論文紹介
研究代表者 |
矢崎一史 |
所 属 |
京都大学生存圏研究所 |
著 者 |
Yazaki, K., Shitan, N., Sugiyama,
A., Takanashi, K .
(矢崎一史、士反伸和、杉山暁史、高梨功次郎) |
論文題目 |
Cell and molecular biology of ATP-binding cassette proteins
in plants.
(植物におけるATP結合カセット蛋白質の細胞分子生物学)
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発表誌 |
Int. Rev. Cell Mol. Biol.
, 276, 263-299, 2009 |
要 旨 |
ATP結合カセット蛋白質は、膜蛋白質、可溶性タンパク質を含む多様性の高い大きなスーパーファミリーを形成している。それらは原核生物から真核生物まで広く分布し、様々な生物学的プロセスに関与している。シロイヌナズナやイネといったモデル植物のゲノム研究から、植物は一般的に、動物や昆虫の2倍を超すメンバーを持つことが明らかとなった。そのメンバーのいくつかでは、生物ストレスあるいは物理的ストレスに対する防御機構に重要であることが明らかにされてきている。ここでは、植物ABCタンパク質に関して、発現組織特異性、局在する膜系、生理学的機能の最新情報をまとめた。
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図1 メリステム制御に関わるABCタンパク質の例
オーキシンの輸送に関係しているとされるシロイヌナズナのABCタンパク質 は、全てBサブファミリーのもので、全22メンバーのうち、論文となっている
ものにABCB1、 ABCB19、ABCB4がある。現在、これらのトランスポータ がPINタンパク質と相互作用することで、IAA分子に対する輸送特性が変わ
ることが注目され、研究が進められているところである。
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研究室HP |
http://bio.c.u-tokyo.ac.jp/labs/watanabe/index.htm |
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