研究内容


 

 受精は、精子と卵の出会いにより始まり、細胞間相互認識、精子の卵黄膜通過、細胞膜融合、雌雄前核の合体により完了する、生命誕生の瞬間です。この受精は、同種異個体(アロ)の関係にある細胞(配偶子)が拒絶ではなく融合するという極めて特殊な生命現象といえます。当研究室では、この受精の分子機構に関して、生化学的側面から研究を行っています。材料としてはホヤ(原索動物)やウニ(棘皮動物)を用い、卵黄膜溶解物質(ライシン)の構造と機能の解析、さらに受精に関わる精子プロテアーゼや細胞外で機能する新しいユビキチン−プロテアソーム系の全容解明を目指しています。また、ホヤ類は一般に雌雄同体で精子と卵を同時に放出しますが、マボヤやカタユウレイボヤ等では自家受精しない点に着目し、MHCや抗体等の獲得免疫系を持たないホヤ類がどのようにして同種異個体細胞を識別するのか、といったアロ認識機構についても研究を進めています。その研究成果は、Science、PNAS、 JBC等のトップジャーナルにも掲載されています。

 また、当研究室では受精研究に加えて、ヘビ毒による血管内皮細胞のアポトーシス誘導機構や出血機構に関する研究も行っています。


受精の分子機構

 

原索動物における自己非自己識別機構

 

ユビキチン-プロテアソーム系の解析

 

新型アポトーシスに関する研究

 

血管の新しい出血機構と新血管強化薬の研究

 

研究業績