実験所の歴史


 当臨海実験所は、名古屋帝国大学医学部附属として昭和14年12月14日に創設され、昭和17年4月に理工学部から理学部が独立した際、移管され理学部附属の実験所となりました。昭和46年に改築が行われ、平成8年には実習棟も新たに建設され現在に至ります。島を選んだのは生物相が豊富な点、離島であることによる環境破壊の回避ができるということが主な理由でしたが、現在は海洋汚染や隣接する採石場による環境破壊も大きな問題となっています。菅島臨海実験所は創設当初より広い海洋に関する科学研究の場となることを目指し、他大学や他研究所機関の利用に対し壁を設けず、事情の許す限り受け入れる方針を採っています。

 当臨海実験所は、椙山正雄初代所長の公私に亘るご尽力により創設され、佐藤英美所長、林博司所長、澤田均所長へと受け継がれています。創設当時からウニを用いた受精・発生研究が行われてきましたが、現在は、ウニに加えてホヤ(原索動物)を用いた受精機構の研究、さらに雌雄同体のホヤ類が自家不稔となる、アロ認識機構(同種異個体細胞の認識機構)の研究が行われています。また、ヘビ毒による出血機構や血管内皮細胞のアポトーシス誘導機構についても研究が行われています。

 

臨海実験所建設以前の菅島
(昭和14年)

 

臨海実験所創設当初
(昭和15年)

 

第一回臨海実習
(昭和17年)

 

第二回臨海実習
(昭和18年)

 

臨海実験所風景

 

改築中の臨海実験所
(昭和46年)

 

空から見た臨海実験所

 

現在の臨海実験所

 

2009年12月12日に、当臨海実験所出身者や関係者の方50人以上が名大東山キャンパスに集まり「臨海実験所創立70周年記念祝賀会」を行いました。石川優先生をはじめ懐かしい顔ぶれがそろい、創設当時からの懐かしい話に花が咲きました。