研究内容


 名古屋大学・菅島臨海実験所(NU-MBL)は2020年4月より新体制に移行しました。現在は五島が所長として小規模の研究グループを形成し海藻を用いた研究を開始したばかりですが、今後、複数の独立グループよりなる強固な研究体制を構築し、分子から生態、行動、進化まで、海洋生物学研究に様々な角度から精力的に取り組むことを目指しています。


 鳥羽は海苔をはじめとして色々な海藻の産地です。五島グループは海藻における細胞内動態の研究を開始しました。海には多様な生物種が生息し、その中には細胞レベルで陸上生物とは大きく異なる特徴を有するものも多くいます。たとえば細胞分裂はすべての生物にとって基盤的な活動ですが、このプロセスにおいてですら海藻では「常識外れ」の様式が存在することが示唆されています。これらを理解する上で、陸上生物のモデル細胞種を用いた研究で得られた知見をそのまま当てはめることはできないはずです。また、実際の海藻細胞内での動態や、あるいは独自の様式を司る遺伝子(タンパク質)についての知見は多くありません。細胞骨格、染色体の動態観察や必要遺伝子の同定を通じて海藻の一見独自の細胞分裂の仕組みを明らかにすることを当面の目標としています。


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質量分析計
fig.紅藻ダジア属(左)茎状部細胞の共焦点顕微鏡像(右)。
マゼンタ:核 オレンジ:色素体 緑:微小管