• TOP
  • 公募研究募集

公募研究の募集

平成21−22年度の公募研究募集中

募集分野に関しては、研究概要に記してありますが、この特定領域研究は、大きく見れば「植物の発生」を対象にしています。野心的研究、ユニークなアイディアに満ちた研究、地味だが着実に前進している研究など、様々なタイプの研究を募集します。是非多くの研究者の皆様が応募して下さることをお願い致します。

研究概要

領域略称名 植物メリステム
領域番号 528
設定期間 平成19年度〜平成24年度
領域代表者 町田 泰則
所属機関 名古屋大学大学院理学研究科
 高等植物の発生は、胚発生と発芽後の後胚発生に分けることができ、前者では、2種類の幹細胞の集団(茎頂メリステムと根端メリステム)が発生し、後者では、それぞれのメリステムから葉、茎、根などの器官が形成される。さらに、植物の成長にともない側生器官として葉を形成する栄養成長メリステムは生殖成長メリステムに相転換し、花を発生・分化させる。本領域では、シロイヌナズナとイネを用いて、情報分子や制御分子を基軸として、メリステムの形成・維持と相転換およびメリステムからの器官形成を支配する制御系を研究し、さらに、メリステムや器官の形成を統合的に制御する情報の制御系(統御系)の解明を目指す。
 研究項目 A01 班では、茎頂メリステムと根端(及び側根)メリステムの形成と維持に関わる新奇因子を研究する。細胞分裂と器官形成に関わる制御系、特に低分子RNAの機能やペプチド性因子などを介した葉の形態形成に関する制御系を研究する。さらに、組織培養系によりメリステムの再生に関する分子遺伝学的研究を行う。
 研究項目 A02 班では、メリステムの相転換を支配する情報の統御系を、情報分子の輸送系と作用機構の観点から研究する。さらに、植物ホルモンやペプチド性因子による制御系、エピジェネティックな制御系についても研究する。
 以上の研究項目について、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、これらに関連する一人または少数の研究者による2年間の研究を公募する。1年間の研究は応募の対象としない。特に、細胞分裂と分化の協調的制御の研究、イメージングに関連した基礎研究などを期待する。シロイヌナズナ以外の材料を用いた研究提案も歓迎する。
 公募研究の単年度当たりの応募額は、400 万円を上限とする。採択件数は、概ね31 件を予定している。

(研究項目)
A01 メリステムと器官発生の統御系
A02 メリステムの機能変換の統御系