一粒の種からどのようにして葉・茎・根をもった植物が生まれるのか、いつどのようにして花が咲くのか、などの疑問に答えるのが、私たちの研究の目的です。
植物の生命活動は、多くの遺伝子や蛋白質の働きによって支えられています。昔から、花が咲くのは、葉で作られるフロリゲンと呼ばれる物質の作用によると考えられてきました。私たちの研究班はこのフロリゲンの遺伝子を発見してきました。
また、植物の葉は扁平で、根や茎は棒状です。このような形づくりには、特徴的な遺伝子や低分子の核酸や蛋白質が必要であることがわかってきました。しかし、これらの遺伝子や分子が、どのようにして植物の生命活動を支えているのかは、不明です。私たちは、ゲノム解析が進んでいるシロイヌナズナやイネなどを用いて、これらの問題を研究します。
植物に関する多くの謎を解明することにより、人類のパートナーである植物の生命力や機能(植物力)を維持・向上させるための、新たな方途を探ります。

平成21-22年度
公募研究募集中
●領域代表者:町田泰則
(名古屋大学・大学院理学研究科・教授)
●研究期間:平成19(2007)年度〜平成24(2012)年度