
図1(A)PSKR1およびPSKR1-deltaKD-HTタンパク質の構造.SP:
signal peptide, LRRs: leucine-rich repeats, TM: transmembrane
domain, KD: kinase domain.HaloTagは専用セファロースビーズによる高効率の共有結合固定化を可能にする.(B)ビーズに固定化したPSKR1-deltaKD-HTタンパク質と[Alexa488]PSKとの相互作用の共焦点レーザー顕微鏡による可視化.10
nMの[Alexa488]PSKの添加で,ビーズ表層に強い蛍光が観察された.過剰量の非ラベルPSKの添加で蛍光は完全に消失したため,結合は特異的であると判断できる.(C)PSKR1-deltaKD-HT固定化ビーズ充填カラムを用いたリガンドフィッシング.シロイヌナズナT-87細胞の培養液(conditioned
medium, CM)には多くの代謝産物や分泌因子が含まれているが,PSKR1-deltaKD-HTカラムを用いて精製すると,吸着画分にはHPLC上でPSKがメジャーなピークの一つとして検出された.PSKR1-deltaKD-HTを固定化していないコントロールカラムにはPSKは吸着されなかった.