論文紹介

第26回論文紹介(2016.1更新)

グループ名
生体応答論グループ
著者

慶田城迅、Pastuhov Strahil、西岡知己、渡辺崇、貝淵弘三、松本邦弘、花房洋

タイトル(英)
LRRK1-phosphorylated CLIP-170 regulates EGFR trafficking by recruiting p150Glued to microtubule plus ends.
タイトル(日)
LRRK1がリン酸化したCLIP-170は、p150Gluedを微小管プラス端にリクルートすることでEGFRトラフィックを制御している。
発表された専門誌
Journal of Cell Science 128, 385-396 (2015)

上皮成長因子(EGF)によって活性化したEGF受容体(EGFR)は、すみやかに細胞内に取り込まれ(エンドサイトーシスされ)、リソソームに送られ分解される。この過程は、EGFRシグナルのダウンレギュレーションに重要である。これまで我々は、Leucine-rich repeat kinase1(LRRK1)がキナーゼ活性依存的にEGFR細胞内輸送を制御していることを明らかにしてきた。しかし、LRRK1の基質については不明であった。今回我々は、微小管プラス端結合因子CLIP-170が、LRRK1の基質であることを見出した。LRRK1はCLIP-170のC末端側のZn-knucleドメイン(Thr-1384)をリン酸化し、CLIP-170とDynactin複合体構成因子p150Gluedとの結合を促進する。その結果、EGFRを含むエンドソームは微小管上にローディングされ、Dynein/Dynactin複合体によるマイナス端方向の輸送(逆行輸送)が開始されることを明らかにした()。微小管は常に伸長と退縮を繰り返すことで標的分子の探索と捕捉を行っていると考えられており、LRRK1によるCLIP-170のリン酸化は、微小管がEGFRを含むエンドソームを効率良く捕捉するのに重要な役割を果たしていると考えられる。

図1:

 

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