論文紹介

第26回論文紹介(2016.1更新)

グループ名

脳回路機能学グループ

著者

佐野 浩子、中村 輝、Michael J Texada、James W. Truman、石元 広志、上川内 あづさ、二歩 裕、粂 和彦、井田 隆徳、児島 将康

タイトル(英)
CCHamide-2 controls growth by regulating insulin-like peptides in the brain of Drosophila melanogaster.
タイトル(日)
ショウジョウバエの栄養応答性ホルモンCCHamide-2は個体の成長を栄養条件と協調させる
発表された専門誌
PLoS Genetics. 2015 May 28;11(5):e1005209.

動物は栄養環境の変化に適応して成長速度を制御する仕組みを持つ。久留米大学 分子生命科学研究所の佐野浩子講師らとの共同研究により、ショウジョウバエで単離された機能不明の生理活性ペプチドCCHamide-2 (CCHa2)が栄養状態変化に依存して個体の成長を制御することを明らかにした。CCHa2は栄養依存的に発現が制御され、脂肪体や腸管で合成される。脳のインシュリン様ホルモン産生細胞はCCHa2受容体(CCHa2-R)が発現していて、脳へ運ばれたCCHa2で直接的に活性化されることを生体イメージング技術で明らかにした。さらにCCHa2やCCHa2-R欠失個体の成長が著しく抑制されることが分かった。つまりCCHa2は栄養状態を感知する抹消器官と脳を結ぶ内分泌因子で、インシュリン系シグナルを介して栄養環境と個体成長を協調させ、環境適応に重要な仕組みの一端を担うと考えられる。

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