ヘビ飼育のススメ


 もしあなたがペットとしての爬虫類の飼育を検討しているのならばヘビの飼育を勧めます。理由は簡単です。ヘビが飼育に最も適した爬虫類なのです!! ヘビほど飼育が簡単な爬虫類はいません!! それにカメやトカゲの多くは屋外で、太陽光線の下で飼育した方が健康状態がよく、幸せだけど、ヘビは室内飼育で100%健康を維持できます。だから、爬虫類を飼い始めるのならばヘビを飼おう!!

簡単に紹介するとヘビには以下の利点があります。

上記の条件を満たす爬虫類は私の知る限りヘビ以外には一部の小型のドロガメしかいません、ほかの両性爬虫類の飼育経験がある方ならば、そういう性質を持ち合わせたヘビのありがたさが判ると思います。もちろん、中には特殊ヘビもいて、飼育が難しいものもいますが、普通「ナミヘビ」と呼ばれているものなら大丈夫です。

ヘビ飼育の最大の問題:冷凍マウス

ぼく自身がヘビを飼い始めて一番抵抗があったのは餌の冷凍マウスです。まず、餌のマウスが結構気持ち悪いので、それを扱うのに多少抵抗があります。でもこれは案外簡単に慣れるもので、うちの妻もヘビに触ることはしなくっとも、餌を食べるところは面白がって見ます。

もう一つの問題はその冷凍マウスの保存で普通の家庭の食料と一緒に冷凍庫に入れることになります。マウスをビニール袋に入れ、それをさらにタッパー容器に入れれば、普段意識することはそれほどありません。マウスからの病気の感染は全くありえないことではないけど、危険性としては普通のペット程度で聞いたことがありません。どうしても、こういうことの抵抗がある人は毎週餌を買ってくるという手もあります。

飼育に適したヘビの種類

ズバリ、お勧めしたのはコーンスネーク(以下コーン)かカルフォルニアキングスネーク(以下キング)の2種類です。魅力的なヘビは他にも沢山ありますが、総合的にみて初心に最も適していて、かつマニアでも飽きることがないのがキングとコーンです。2種は飼育が簡単で丈夫な上、性質も温和で奇麗な品種が沢山存在します。さら、値段も手ごろでどこの専門店でも扱ってます。特にコーンスネークは性質がおとなしく、ハンドリングに向く。

ヘビ飼育で一番大事なこと:信頼できる専門店を見つけること

ヘビの飼育では状態のいいヘビを入手することが重要です。そのためには信頼できる専門店で買うことが一番よく、多少価格が高く感じても結果的には経済的です。評判のいいショップはインターネットのMLで尋ねるといいでしょう。ホームセンターのペットコーナーなどで堀り出し物をみかけることがありますが、その状態を見極めることのできない初心者は避けるべきです。専門店で買った個体なら後ほど状態が悪くなったら原因や対策について親切に指導してくれますが、ペットコーナーではそういう専門知識は期待できません。あと余談ですが、ぼく自身はお店との関係を大切にしているのでいろいろなお店にいくことはせず、一番信頼できるお店だけに通い、欲しい種類がない場合は他で探すことをせずに時間がかかっても入荷を待ちます。なお、知らない専門店に飼育相談するときは来店するのが礼儀であり、電話では話がうまく伝わらないことが多い。

どの程度の予算が必要か?

必要経費の大部分はヘビ自身の値段で、あとは節約すれば数千円で済む。ただし、初めてのヘビならば一匹を大事に飼うわけですから、専用ケースぐらい買って、見栄えのする飼い方をしたいものです。全部で3-4万円準備すれば気に入ったヘビを気に入った方法で飼育できます。

どの程度手間がかかるか?

ペットであるわけですから毎日様子を見てあげたいものですが、2-3日に一度水皿を洗ってあげて、週に1-2度餌を与えればいいわけですから殆ど手間がかからない理想のペットです。あとは月に1-2度掃除が必要ですがこれは10分か20分で終わります。

飼育の実際(ナミヘビ)

ここでは初心向きであり、キングとコーンに対象を絞って説明しますが他のタイプのナミヘビ(ラットスネーク、パインスネーク、ゴファースネーク、ミルクスネーク、マウンテンクングスネークなど)やシシバナヘビもほぼ同じ方法で飼育できます。尚、飼育方法に選択肢がある場合は、初めて飼育する人が迷わないように代表的な1つ2つだけを紹介しています。もっと詳しく検討した人は英語の専門書などを調べてください。

給餌

餌の量とタイミングがヘビ飼育の中で一番経験を必要とする部分ですが、原則的には一年目のヘビで週に2回、2年目以降のヘビで4-5日に一度、ヘビの頭部の長さの2-3倍ぐらいの体長のマウスを与えればいいです。慣れてくれば、決まった間隔で餌を与えるのではなくヘビの行動や反応を観察して餌のタイミングや量を決めればいい。餌を食べたヘビはそれを消化している間はあまり動き回らないので、お腹が空いて盛んに動き回るようになったら与えるのも一つの方法です。糞をするのを見届けて餌を与える方法もあります。あまり大きい、飲み込みにくい餌をあたえると次回から食反応が悪かったり吐き戻したりしますので、不安な時は小さ目の餌を与えてください。また、多く食べさせたい時は、大きい餌ではなく小さいマウスを複数あたえてください。あと、脱皮前には拒食する個体が多いことも覚えていてください。

マウスの成長段階応じた呼び方

 あと、マウスの解凍はぬるま湯にいれるか、ライトで暖めるなどして行いますが、電子レンジだけは使用しないでください。破裂するという話です。

脱皮

爬虫類は成長に伴い、脱皮します。脱皮前には皮の艶がなくなり、目も白く曇る場合が多い。ヘビは不活発になり、餌を受け付けない場合があります。また、こういう時は神経質になっているのでハンドリングは避けるべきである。特に何もしなくとも待っていれば、ヘビは脱皮し、食欲も回復するので心配することはない。

冬眠

自然界ではキングやコーンは冬眠しますが、ヘビを冬眠させなければいけないことはありません。特にその年に生まれた幼いヘビは冬眠させると失敗することがありますので、冬のあいだも加温し、冬眠させないのが無難です。成体のヘビを翌春に発情させるためには冬眠は不可欠なので、繁殖を狙う場合は必要ですが、通常飼育ではさせる必要がないのでここでは冬眠方法に関しては触れません。

病気など

正しく給餌、給水、保温、掃除すればヘビが病気になることは殆どなく、この点でも問題の少ないペットです。あまり心配はありませんが、ヘビ成り得る疾患と対策を以下に列挙しますので念のため参考にしてください。

繁殖:ヘビの繁殖は比較的簡単だと言われてますが、国内で実践している人は案外少ないのです。ここでは繁殖方法は紹介しないので雑誌や書籍で調べるか、MLかショップで尋ねてください。

ハンドリング

キングやコーンはハンドリングに向いている種類のヘビですが、中には噛みつくものや手にもつと暴れる個体がいます。これはその品種の性格やその個体のそれまでの飼育方法に依存しています。どの個体も辛抱強く対処すればやがて慣れますが、できれば始めからおとなしい個体を選びたいものです。これは専門店で普段世話している店員に聞くか、お店で実際手に取ればわかります。もし、その時おとなしければ、持ち帰ってもおとなしい公算が大きいし、そうでなくとも簡単に慣れる個体だと期待される。どのヘビも毎日、もしくは週に数回、手に持つようにすればすぐ慣れます。ヘビを扱うコツは体全体を支えてあげること、強く掴まないこと、抵抗した場合は深追いしかいで再度挑戦することです。

最後に

ここでキングスネークとコーンスネークに限定してその飼育方法を解説しました。最初にも書いたように、この2種がペットに最も適した爬虫類だと信じています。これは飼育者に取ってもヘビ自身にとっても幸いなことです。爬虫類飼育はひとつのブームになり、専門や専門誌もできましたが、全くの素人が上手に飼育できる種類はあまりいません。その反面、このページを読んで感じていただけたと思いますが、上記2種のヘビの飼育は手軽です。初めての爬虫類飼育を検討しているのであれば、是非挑戦していただきたい。あなたとヘビの長く楽しい付き合いの始まりになると確信します。

 

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