講義・実習
パターン形成講座(動物第三講座)による講義は以下の3つです。
多くの生物のゲノム配列が解読された現在、生物学のフロンティアは「遺伝子のクローニング」から、多数の因子の絡み合いが生み出す「複雑で動的な振る舞いの理解」に移りつつあります。一個の遺伝子の性質からは想像することのできない高次の生命現象を理解するためには、そのための手法が必要になります。これらの講義は、計算機、数学などを用いて複雑な生命現象を理解するための方法論と実例の紹介です。
2年前期で、複雑な遺伝子ネットワークの挙動についていくつか実例を挙げて解説します。また、単純なネットワークが思いがけない現象を起こす例をいくつか紹介し、解説します。それらの例から、複雑な現象の理解には計算機シミュレーションが必要であることを、感じ取ってください。
2年後期では、実際にプログラムを作ってもらい、生命現象をシミュレートする、という体験をしてもらいます。プログラムも数学もまったくできない人を対象に行うので、もちろん非常に初歩的な段階に留まりますが、たとえ初歩的なレベルでも、一度経験があれば、将来の研究でシミュレーションが必要になったときに、必ず役に立つでしょう。
3年の後期では、シミュレーション・理論生物学を使って理解できる高次生命現象に関し、いくつか掘り下げて解説します。