本稿ではシロイヌナズナ孔辺細胞において有用性が示された蛍光タンパク質の細胞内局在の定量評価法に関するプロトコールを紹介した.画像解析ソフトウェアImageJの基本的な使い方に加え,本解析のために独自に開発したImageJプラグインあるいはマクロ(http://hasezawa.ib.k.u-tokyo.ac.jp/zp/Kbi/HigPDMClustering)を用いた確率分布マッピングと画像クラスタリングの実行方法とトラブルシューティングを記した.
図1.確率分布マッピングのための画像処理法
(a) 明視野画像.黄線は気孔長軸を示す.(b) 蛍光スタック画像.黄線は気孔長軸を示す.(c) 気孔長軸を水平方向に回転させた蛍光スタック画像.(d) (c)の最大輝度投影像.(e) 矩形による細胞領域の指定.(f) 細胞領域の最大輝度投影像.(g) 複数の細胞領域の最大輝度投影像.画像サイズは全て平均値に補正した.(h) (g)の平均により得られる確率分布マップ.
図2.自己組織化マップの出力例 |