3.M細胞から第5〜6分節の相同RSニューロンへの一方向性の結合が明らかになった。しかも、M細胞と相同性の高い背側ニューロン(MiD)へは抑制性投射、相同性の低い腹側ニューロン(MiV)へは興奮性投射という。形態学的相同性を反映した結合が見出された(図9)。
4.M細胞の活動を強く制御する局所抑制性回路の働きを、ゼブラフィッシュ稚魚からin vivoイメージングすることに成功し、成熟型逃避運動が発現し始める受精後4日で既にフィードバック抑制が機能していることを見出した。
分節に重複した相同ニューロンから形成された神経回路網が、M細胞だけでは達成されない俊敏で多様な逃避運動パターンを発現すると考えられる。