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郷通子教授退官記念シンポジウム

郷通子教授退官記念シンポジウム プログラム

日 時:平成15年3月19日(水)     
13:30〜17:00
場 所:名古屋大学シンポジオン
名 称:タンパク質とゲノムの接点から見える新しい生物学
13:30〜14:00 生物物理学と名古屋大学(仮題)            
 大沢文夫 (名古屋大学・大阪大学名誉教授)
14:00〜14:30 郷さんとの思い出             
松田博嗣 (九州大学名誉教授)
14:30〜15:10 分子系統から見たオサムシの進化             
大澤省三 (名古屋大学名誉教授)    
 休憩20分
15:30〜17:00 タンパク質とゲノムの不思議な関係に魅せられて(最終講義)             
郷 通子 (名古屋大学教授)

講演者紹介(敬称略)

大沢文夫(おおさわ ふみお)
<略歴>
1922年生まれ。1944年東京大学理学部物理学科卒後すぐに名古屋大学理学部物理学教室助手となる。その後、名古屋大学理学部物理学教室及び分子生物学研究施設に41年間、大阪大学基礎工学部生物工学教室に18年(併任)勤務。1986年3月に大阪大学、名古屋大学を停年退官、両大学名誉教授となる。次いで愛知工業大学に勤務、現在同大学客員教授。理学博士。

<退官記念シンポジウムに寄せて>
 名古屋大学理学部物理学教室は現代の物質階層論発祥の地であり、展開の地です。そこで大学院時代を過ごされた郷通子さんが生物の原構造の階層論を創始されたことに非常にうれしい因縁を感じます。私の好きな表現をすると、生きものらしさの発生学の基盤を作られたのです。階層を上るごとに質的に新しい機能が生まれ、しかも積み重なる階層を通じて成り立つ基本的法則があること、を理解するのが物理であるといわれます。まだまだ若い郷さんの研究のさらなる発展を期待します。それはともかく、郷さん、これからは気楽に、研究に教育にその他のことに励んで下さい。

講演者変更のお知らせ
 本日、大沢文夫先生(名古屋大学名誉教授)のご講演を予定しておりましたが、お身内のご不幸により、中止とさせていただきました。代わりに、郷通子先生が大学院生時代を過ごされた大沢文夫研究室の思い出を、同じく大沢先生のもとで学ばれた、宝谷紘一先生(名古屋大学大学院理学研究科教授)にお話しいただけることになりました。

講演者紹介(敬称略)

宝谷紘一(ほうたに ひろかず)
<略歴>
1940年生まれ。1963年神戸大学理学部卒業。1969年名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。1971年京都大学理学部助手、同大学助教授を経て、1989年帝京大学理工学部教授。1993年名古屋大学理学部教授。1996年同大学大学院理学研究科教授。理学博士。

松田博嗣(まつだ ひろつぐ)
<略歴>
1951年に京都大学理学部物理学科を卒業、1954年同大学助手となる。助教授を経て、1966年京都大学基礎物理学研究所教授。1972年九州大学理学部生物学科教授(数理生物学講座担当)。1987年同大学評議員。翌1988年から1990年まで理学部長をつとめる。1991年3月に九州大学を停年退官、名誉教授となる。1996年から1998年まで早稲田大学客員教授をつとめた。理学博士。

<退官記念シンポジウムに寄せて一言>
友達の友も友にてあらまほし
   世界に広げむ友達の輪を Discover Dissolve Dilemmas

大澤省三(おおさわ しょうぞう)
<略歴>
1928年、東京に生まれる。1951年に名古屋大学理学部生物学科を卒業、同大学助教授を経て1968年広島大学教授、1981年名古屋大学理学部教授。1992年3月に名古屋大学を停年退官、名誉教授となる。また、1992年から2001年までJT生命誌研究館顧問をつとめた。理学博士。

<最近感じていること等>
 研究者一人が一生に使える時間は意外に短い。人から押しつけられず、人まねをせず、自分の好きなことをやり通す、という道を歩いてきたと思っているが、それでもまだ最後には悔いが残るのでは、という欲の深いことを考えています。


郷 通子(ごう みちこ)
 名古屋大学を定年退官する日が近づくにつれ、私の胸にはここまで来られたことに限りない感謝の気持ちを表わしたいという思いが強くなりました。大学院生、助手、教授として採用して頂いた節目に出会えた3人の先生方に、それぞれの学問や研究への思いを語って頂くことで、まだ多くない女性研究者のひとりとしての私の背骨を形成した太い支えを皆様方にご覧頂いて、名古屋大学という舞台での幕を閉じたいと考えました。

<経歴>

学歴
 昭和33年 3月  東京都立両国高等学校卒業
   37年 3月  お茶の水女子大学理学部物理学科卒業
   39年 3月  名古屋大学大学院理学研究科(物理学専攻)修士課程修了
   42年 3月  同上博士課程修了

職歴
   42年 9月−45年8月  コーネル大学化学科博士研究員
   46年 4月−47年3月  日本学術振興会奨励研究員
   47年 4月−48年3月  九州大学理学部非常勤講師
   47年 5月−48年11月 九州大学医療短期大学部非常勤講師
   48年12月−平成元年3月 九州大学理学部生物学科(数理生物学講座)助手
 平成 元年 4月−8年3月   名古屋大学理学部生物学科教授
    8年 4月−9年3月   東京大学教授分子細胞生物学研究所併任(客員教授)
    8年 4月−現在     名古屋大学大学院教授(理学研究科)
   13年 4月ー現在     名古屋大学評議員

受賞
 第34回(2002年度)内藤記念科学振興賞受賞